そのチラシ、大丈夫？悪質なネット回線勧誘にだまされないで！
マンションに住んでいると、ポストを開けたら「インターネット工事のお知らせ」等と書かれた紙が入っていることがよくあります。
なんだか大事そうだし、すぐ連絡しないといけない気がしてしまうものですが、そのチラシ、本当に「連絡が必要」なものとは限りません。
中には、あたかも必須の手続きかのように見せて、ネット回線の契約に誘導するものもあるので注意が必要です。
ポストの「インターネット工事のお知らせ」、まずは落ち着いてチェックを
よくあるのが、管理会社やマンションの名前をちらっと出しながら、インターネット設備についてのお知らせのように見せるチラシです。
パッと見は「建物全体の連絡」に見えるので、つい真に受けてしまいやすいんですね。
たとえば、
- 「インターネット通信設備に関するお知らせ」
- 「当マンションで高速インターネットがご利用可能となりました」
といった書き方で、「みんなが対象」「もう決まっている工事」のように読めることがあります。
実際には、その建物に光ファイバー設備が入っていないのに、あたかも導入済みかのような表現になっているケースも指摘されています。
こうした「実際より良く見せる」表示で勧誘する行為は、おとり広告として問題になることもあります。
「ほんとに管理会社からの案内かな？」
そう思ったら、チラシに書かれた電話番号ではなく、契約書に記載された管理会社の連絡先に自分で電話して確認してみるのがおすすめです。
こんなチラシは要注意！だまされやすいポイント
チラシ自体は地味な色で、公式の書類のように見えることも多いです。
だからこそ、「広告」という意識が薄れやすいんですよね。
たとえば、こんなポイントがあるときは注意して見てみてください。
- 「〇年〇月〇日までにご連絡ください」など、短い受付期限を強調している
- 「工事日のご予約をお願いします」と、当然のことのように予約させようとしている
- 「工事希望の有無の確認が必要です」と、住人全員が回答しないといけない雰囲気になっている
こういう書き方をされると、「このマンションで工事が決まっていて、自分も対応しないといけないのかな？」と感じてしまいがちです。
でも、実際には「今の回線のままで何の問題もない」ことがほとんどです。
大事なのは、
「これは建物全体の“連絡”なのか、それとも単なる“広告・勧誘”なのか」
ここを意識して見ること。
少しでも「なんだか決めつけられているな」「急かされているな」と感じたら、すぐには予約の電話をかけないようにしましょう。
怪しいと思ったらどうする？トラブルを防ぐための3つのコツ
もし手元にあるチラシが怪しいかも…と思ったら、次の3つだけ覚えておいてください。
- まずは“いつもの連絡先”で確認する
いきなりチラシに書いてある番号やQRコードから連絡せず、
- 管理会社
- 大家さん
など、「契約時に知らされた連絡先」に自分で電話して聞いてみるのが安心です。
「ポストにこんなお知らせが入っていたんですが、管理会社からの案内ですか？」
と聞くだけでも、かなりスッキリしますよ。
- その場で即決しない
チラシの連絡先へ電話してしまうと、
- 「今ここで申し込めば工事費が無料になります」
- 「今日中に予約していただかないと、この条件は使えません」
などと言われることもあります。
どんなにお得そうに聞こえても、内容がよく分からないうちは「一度考えます」といったん切ってしまってOKです。
パンフレットや条件を書いた紙をもらって、家族と相談したり、いまの契約と落ち着いて比較してから決めるようにしましょう。
- 不安なときは、公的な相談窓口に頼る
「自分だけでは判断がつかない」「もう申し込んでしまったかもしれない…」というときも、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
お住まいの地域の消費生活センターや、消費者ホットライン（188）に相談することもできます。
契約の状況やチラシの内容を整理しながら、今後どう動けばいいか一緒に考えてもらえますよ。
おわりに
ポストに入っている紙って、つい「重要なお知らせ」のように感じてしまいますよね。
でも、中には「予約の連絡をさせること」が目的の、ネット回線の勧誘チラシが紛れ込んでいることもあります。
- あわてて電話しない
- 本当に必要な案内かどうかを確かめる
- 分からないときは相談する
この3つを意識しておくだけで、不要な契約やトラブルはかなり防ぎやすくなります。
「なんだか変だな」と感じたときは、その違和感を大事にして、まずは立ち止まってみてくださいね。
