Q.収益物件の売却のタイミングと検討理由は?

不動産ソリューション

コロナ禍、2022年問題、五輪後の不動産価格の下落等、多くの予想を覆し、不動産価格は上がり続けており、売却を検討されている方にとっては絶好の売り時となっております。また、昨今の不動産市場においては融資が厳しい中
でも「収益物件」の需要が高まり、「収益物件」の価格が高騰しています。

また、収益物件を欲しがる人が増えて、「収益物件」が不足しています。売却のチャンスを逃さないためにも今回は収益物件の売却のタイミングと検討理由を改めて整理してみました。

タイミング1「譲渡税の税率区分が変わるタイミング」

個人の方は、不動産売却時に生じた売却益に対して譲渡税(所得税・住民税)がかかります。この譲渡税の税率は、所有期間が5年以下か5年超かで異なります。

5年以下:39.63% 5年超:20.315%

売却益が生じている場合は5年超所有してから売却した方が税負担が軽くなります。


タイミング2「大規模修繕のタイミング」

建物は築年数の経過により劣化をしていきます。どこかのタイミングでは大規模修繕やリフォームを検討する必要があります。その際には多額の支出を伴うため売却を検討するタイミングの一つになります。


タイミング3「ローン金利の減少するタイミング」

ローンの金利は、不動産所得の計算上経費になります。しかし、元利均等返済では年数が経過するほど金利の額が減少するため、経費に計上できる金額が減少し、保有期間中の税負担が増加します。


タイミング4「減価償却期間の終了」

不動産所得における経費で大きな割合を占めている減価償却費は、新築木造で22年経過すると終了します。減価償却費がなくなると経費が減少するため、税負担が増加します。

さらに物件によってはローンが借りにくくなるというデメリットもあります。