不動産会社の査定価格、なぜ数百万円も差が出るの?
不動産の売却を検討する際、多くの方がまず行うのが「査定依頼」です。
最近ではインターネットから複数の不動産会社へ一括査定を依頼できるサービスも普及しており、
数社の査定価格を比較することが一般的になっています。
しかし、実際に査定結果を受け取ると、
「A社は5,500万円と言っているのに、B社は5,100万円だった」
「一番高い会社と低い会社で500万円以上差がある」
というケースも珍しくありません。
では、なぜ同じ不動産なのに査定価格に大きな差が出るのでしょうか。
今回は査定価格の仕組みと、査定を見る際のポイントについて解説します。

査定価格=売れる価格ではない
まず最初に知っていただきたいのは、
査定価格は『売却を保証する価格』ではない
ということです。
査定価格とは、不動産会社が市場データや過去の成約事例などをもとに、
「このくらいの価格で売れる可能性が高い」
と予測した価格です。
実際の売却価格は、
- 市場の動向
- 競合物件の状況
- 購入希望者の反応
- 販売期間
などによって変わります。
つまり、査定価格が高いからといって、その価格で必ず売れるわけではありません。
では、なぜ査定価格に差が出るのでしょうか。
① どの成約事例を参考にするかが違う
査定価格は過去の成約事例を参考に算出されます。
しかし、不動産には全く同じものが存在しません。
例えば、
- 駅徒歩5分
- 駅徒歩10分
では価値が異なります。
また、
- 角部屋
- 眺望
- 日当たり
- 室内状況
によっても評価は変わります。
どの事例を重視するかによって、査定価格に差が出ることがあります。
② 販売戦略の違い
不動産会社によって販売方針は異なります。
例えば、早期売却重視で「3か月以内の成約を目指す」という考え方の場合は、
比較的現実的な価格を提案する傾向があります。
高値売却重視で「時間をかけても高値を狙う」という考え方の場合は、
高めの価格を提案することがあります。
どちらが正しいというわけではなく、売主様の希望によって選ぶべき戦略が変わります。

高額査定には注意が必要
査定価格を比較すると、どうしても一番高い会社が魅力的に見えます。
しかし、高い査定価格=優秀な会社とは限りません。
中には、「まずは媒介契約を獲得したい」という理由で高めの査定を提示する会社もあります。
売主様としては、
「この会社が一番高く売ってくれそう」と思って契約します。
しかし実際には、
- 問い合わせが少ない
- 内見が入らない
- 価格変更を提案される
という流れになり、結果的に長期間売れ残ってしまうこともあります。
本当に見るべきなのは査定価格の根拠
査定価格を見る際に重要なのは金額そのものではありません。
確認すべきなのは、なぜその価格になったのかです。
例えば、
- 参考にした成約事例
- 競合物件との比較
- 想定販売期間
- 価格設定の理由
などを説明してくれる会社は信頼しやすいでしょう。
逆に、「このくらいで売れます」だけで根拠の説明がない場合は注意が必要です。
おすすめは3つの価格帯で考えること
当社では査定時に、
- チャレンジ価格
- 高値売却を目指す価格
- 標準価格
- 市場相場を踏まえた価格
- スピード価格
- 早期成約を重視する価格
というように、複数の価格帯をご提案することがあります。
不動産売却には、
- とにかく高く売りたい
- 住み替えの期限がある
- 相続手続きを進めたい
など、それぞれ事情があります。
そのため、一つの価格だけではなく、目的に応じた販売戦略を考えることが重要です。

まとめ
不動産会社によって査定価格に差が出るのは珍しいことではありません。
ただし、大切なのは査定価格の高さではなく、その価格に至った根拠と販売戦略です。
「なぜこの価格なのか」
「どのくらいの期間で売却を目指すのか」
を確認しながら、自分に合った不動産会社を選ぶことが成功する売却への近道です。
当社では査定価格だけでなく、市場動向や販売戦略も含めてご説明しております。
不動産の売却をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
売買担当スタッフ 河野(かわの)

