土地が借り物のマイホーム?借地権のメリット・デメリットと、内見前に確認したい注意点
中古戸建てを探していると、気になった物件が「借地権」と書かれているのを目にしたことはありませんか。
借地権は、一般的な土地付き(所有権)戸建てとは前提が異なるため、
ポイントを整理してから検討するのが安心です。

借地権とは。土地を買わずに利用する権利の基本
借地権とは、他人が所有する土地を借りて、その上に建物を所有するための権利です。
借地権付きの戸建てでは、土地は地主(地権者)の所有のまま、購入者は建物を所有し、
土地は契約に基づいて利用します。
そして、一般的に、土地を借りる対価として地代が発生します。
また、契約には期間が定められており、更新できるタイプ・期間満了で終了するタイプなど、
契約形態(特約等)によって扱いが異なります。
将来の売却や建て替え、相続などの場面で、手続きや条件が関わりやすい点も特徴です。
借地権のメリット・デメリット:購入価格と、購入後に意識したい負担
借地権のメリットとしては、土地を購入しない分、
同じ立地や条件の物件と比べて購入価格が抑えめになりやすいことが挙げられます。
立地を優先したい場合には、選択肢が広がる可能性があります。
一方で、購入後の負担や手続き面には注意が必要です。
- 地代が継続的にかかる(支払い方法や金額は契約によります。)
- 契約内容によっては、更新時に更新料が発生する場合がある
- 建て替え・増改築・売却などの場面で、地主の承諾が必要になることがある
(承諾料が発生するケースもあります) - 金融機関によっては、ローンの審査が厳しくなったり、条件が変わったりする場合がある
※ローン審査では、借地権の残存期間が重視される傾向があります。
残存期間が短い場合、返済期間を長く取りにくかったり、借入額や条件に影響が出たりすることがあります。
更新できる契約でも、更新手続きや地主の承諾書類(承諾書等)が必要になるケースがあるため、
検討初期に「残存期間」「更新の可否」「必要書面の有無」を確認しておくとスムーズです。
なお、借地権では地代がかかる代わりに、土地の固定資産税はかかりません。
※地権者の負担となります。

内見前に確認したい注意点:契約内容の確認で、判断の精度が上がる
借地権の物件は、検討の早い段階で次の点を確認しておくと判断がしやすくなります。
まず確認したい項目は次の3点です。
- 借地権の種類(更新の可否、期間の考え方)
- 残存期間(あと何年借りられるか)
- 支払いの内容(地代、更新料、承諾料などの有無と目安)
次に、将来の予定と照らし合わせます。
将来的に建て替えや大きなリフォーム、売却の可能性がある場合は、
承諾が必要な範囲と手続きの流れを事前に把握しておくことが重要です。
なお、建て替え(再築)や大規模リフォームは、
実施したいタイミングによって難易度が変わる点にも注意が必要です。
契約の残存期間が短い時期や更新の前後は、地主側が承諾条件を厳しくしたり、
承諾料等の条件提示が変わったりするケースがあります。
特に満了で終了するタイプ(定期借地権など)では、満了が近いほど建て替えの合理性が下がり、
承諾を得にくくなることもあります。
工事の計画がある場合は「再築の可否」「承諾が必要な範囲」「承諾料の目安」「手続きにかかる期間」を
早めに確認しておくとよいでしょう。
最後は総額で比較するのがおすすめです。
物件価格だけで判断せず、地代や将来の更新・承諾に関わる費用の可能性まで含め、
長期的に無理のない選択かどうかを検討してみてください。
まとめ
借地権は、他人の土地を借りて建物を所有する仕組みであり、
購入価格が抑えめになりやすい一方、地代や手続き、ローン条件など確認すべき点が増えます。
弊社では、物件に合わせて詳しく説明いたしますので、まずはお気軽にご相談くださいね。


