広告に出ない「未公開物件」の正体
はじめに:未公開物件の魅力とは?
「未公開物件」という言葉は不動産業界ではとても魅力的に響きます。広告やインターネットに上がらない、限られた人だけが探し得る。そんなイメージが人を引きつけます。しかし、その実態はどのようなものなのか?本当にお得なのか?その謎を解き明かします。
1. 未公開物件って何?
業界内での定義:「未公開物件」とは、文字通り広告メディアやインターネットに掲載されていない物件を指します。しかし、その情報の実態は関係者による事情に基づいたものに過ぎません。
どのようなケースがあるのか?
■売主の意向
ご近所に知られたくない、一早く売却したいなどの理由で、一定期間一部の人にのみ情報を共有する場合。
■仲介業者の意向
情報を囲い込む目的で特定の仲介業者が優先的に売却を行いたい場合。
■未完成物件やプロジェクト段階の物件
まだ広告に出せる準備が整っていない等のケース。
2. 未公開物件のメリットとデメリット
■メリット
・他の人と競争になりにくい
・「掘り出し物」に出会える可能性がある
・限定情報を手に入れられる特別感
■デメリット
・買主が詳細な情報を得られない場合がある
・他の選択肢と比較しにくい
・本当に「良い物件」である保証はない
<大手不動産会社に頼む際の注意点>
大手では取り扱い物件数が多いため、担当者が一件一件にかける時間が限られる可能性があります。
地域に特化した情報や売主との個人的な信頼関係が希薄になることもあります。
担当者の異動や交代が頻繁に起こるため、長期的なフォローが不足する場合もあります。
3. なぜ広告に出さないのか?
■売主側の理由
・プライバシー保護:売主が自分の個人情報や資産状況を広く公開されたくない。
・売却時のスピード重視:迅速に売却することでキャッシュフローの改善や他の投資への転用を目指したい。
・特定の買主に売りたい場合:企業間取引や親族への売却など、売主が特定の条件を重視したい場合。
・財務的な戦略:売却のタイミングや価格設定を慎重に調整し、市場動向に左右されない条件を模索する場合。
■仲介業者側の理由
・自社のみで利益を最大化にしたい。
・営業戦略として顧客の囲い込みをしたい。

4. 未公開物件を探すにはどうする?
■信頼できる不動産会社を見つける
未公開物件は、多くの場合、信頼できる不動産会社を通じてのみ情報が得られます。口コミや実績を確認し、自分に合った会社を選びましょう。
■地域密着型の不動産会社に依頼する
地域密着型の不動産会社は、地元の売主とのネットワークを持っているため、未公開物件の情報を持っている可能性が高いです。地元で評判の良い会社を探し、直接相談してみるのがおすすめです。
■コネクションを活用する
人脈やネットワークを活用して、未公開物件の情報を収集するのも有効です。不動産業界に詳しい知人や専門家に相談してみてください。
■未公開物件を専門に扱う業者を探す
一部の業者は未公開物件を専門的に取り扱っています。そのような業者に直接問い合わせることで、希望に合った物件を見つけやすくなります。
■契約条件や手数料を確認する
未公開物件は情報が限定的であるため、契約条件や手数料が通常の物件と異なる場合があります。事前にしっかり確認しましょう。
※「未公開物件」を売り文句にする業者への注意※
中には、未公開物件をうたいながらも実際にはそうではないケースもあります。契約条件や手数料などを細かく確認し、信頼できる業者かどうかを見極めましょう。
まとめ:未公開物件との付き合い方
☆未公開物件は「お得感」に惑わされるだけではいけない!
☆情報収集と信頼関係を築くことが重要!
☆必要以上に「特別感」を期待せず、冷静な判断を心がける!
上手に活用して大切な資産を築き・守る!
あなたの街の光栄不動産管理です ^_^
売買担当スタッフ 河野(かわの)
