「不動産管理」が「不動産価値」へ
最近の取り組みとして、分譲マンション業界の「マンション管理適正評価制度」が注目されております。この制度は、マンションの管理状態を5つのカテゴリーに分類し、ソフト面(現在の管理組合など)とハード面(建物/設備の維持管理)の両面から、30項目について評価します。
マンションの管理状態の評価は、各項目の点数を足した合計点により、6段階で表示します。
評価の有効期間は1年間です。
管理評価が市場価値へ反映されることが期待できます。
この制度自体は2022年4月より開始されましたが、最近では大手仲介会社等でも売買仲介時に本サイトの情報を確認するようになってきております。
これからはマンション管理の質も飲食店サイトやGoogleの口コミのように星で数値化されます。
CASBEE(建築環境総合性能評価システム)、GRESB(持続可能性に配慮した管理や運営を行っているかを評価)、LEED(国際的な環境性能認証制度)等、日本国内でも主に大型のビルや商業施設等を評価する制度がありますが、個人の不動産にもこのような制度が波及していく流れとなっております。
弊社が所属しているIREMでもアメリカ本部では、独自の建物の管理の質を評価する制度の導入を開始すると聞いております。これまでもインスペクション実施による建物評価や、大規模修繕工事を行った物件に鑑定評価を入れることにより不動産価値を上げる取り組みも行われておりますが、業界全体で上記のような仕組みがあると、管理の質が価値に反映される日は近いのではと思われます。
弊社も微力ではありますが、不動産管理を通して、貢献していきたいと思います。