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街道沿い物件の「防災面」というメリット【上北沢・甲州街道編】

物件を探す際、「大通り沿い」「街道沿い」と聞くと、
騒音や排気ガス、交通量の多さを気にされる方は少なくありません。

実際、窓を開けたときの音や車の振動、排気ガスなど、
事前に確認しておきたいポイントがあります。

一方で、街道沿いの物件には、あまり知られていないメリットもあります。
その一つが、災害時における道路や立地の強さです。

特に、甲州街道のように幅が広く、都市の主要な交通ルートとなっている道路沿いには、
住宅街の細い道路沿いとは異なる防災上の特徴があります。

今回は、上北沢周辺の甲州街道沿いを例に、
こうした街道沿い物件ならではのメリットをご紹介します。

幅の広い道路が、火災の延焼を抑える空間になる

大規模地震の際には、複数の場所で同時に火災が発生し、市街地へ燃え広がることがあります。

このとき、甲州街道のように幅の広い道路は、建物同士の間に大きな空間をつくり、
道路の反対側への延焼を抑える役割を果たす可能性があります。

つまり、街道沿いの防災上の強みは、単に目の前の道路が広いというだけではありません。

幅の広い道路と、耐火性の高い沿道建築物が組み合わさることで、 火災の広がりを抑える帯を形成しやすいことにあります。

ただし、物件の背後に古い木造住宅が密集している場合や、
同じ側の沿道に木造の小規模建物が連続している場合は、
街道による延焼遮断効果を十分に生かせない可能性があります。

耐火性の高い建物が沿道に並びやすい

幹線道路沿いには、中高層のマンションや店舗・事務所を含む建物が立ち並ぶ傾向があります。

こうした建物には、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造などが多く、
木造住宅が連続する街区と比べると、燃えにくい建物が並びやすくなります。

上北沢エリアの街づくり計画でも、甲州街道沿いは「幹線沿道市街地ゾーン」として区分されています。
世田谷区は、このゾーンについて、甲州街道沿道の防災性を高めるため、
建築物の構造に一定の制限を設ける方向性を示しています。

そのため甲州街道沿いは、道路幅だけでなく、
沿道建築物の不燃化を含めて防災性を高めようとしているエリアとして評価できます。

隣に古い木造建物が近接していないか、
バルコニー側に木造住宅が密集していないかは見ておきたいポイントです。

沿道建築物の耐震化が政策的に進められている

大きな道路があっても、地震によって沿道の建物が倒壊し、道路を塞いでしまえば、
緊急車両や物資輸送車両が通行できなくなります。

そのため東京都では、緊急輸送道路に面し、
倒壊した場合に道路を塞ぐ可能性のある一定規模以上の建物について、
耐震診断や耐震改修を促進しています。

すべての沿道建築物が制度の対象になるわけではありませんが、
重要道路の通行機能を守るため、行政が沿道建築物の耐震化を重点的に進めていることは、
街道沿いならではの特徴です。

国や都が優先して復旧させる「特定緊急輸送道路」

上北沢を通る甲州街道(国道20号)は、東京都から「特定緊急輸送道路」に指定されています。
これは、大地震などの震災時に、救急車や自衛隊、支援物資を運ぶトラックが通る「命のルート」です。

このため、万が一、地震で道路が塞がったりがれきが散乱したりしても、
国や自治体が最優先で復旧・がれき撤去を行う可能性が高いと言えます。

災害時でも「孤立しない、救助や物資が早く届きやすい」というのは、非常に大きなメリットです。

まとめ

上北沢周辺の甲州街道沿い物件には、街道沿いならではの防災上のメリットがあります。

物件を探す際には、間取りや設備とあわせて、
甲州街道と建物の位置関係、周辺建築物の構造、
消防車の進入経路にも注目してみてはいかがでしょうか。

街道沿いという立地に、これまでとは異なる魅力が見えてくるかもしれませんよ!

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